●台の宮の弥十郎キツネ 世間話
台の宮の境内の森に弥十郎という女に化けるキツネが住み、男たちをだましては丸坊主にしていました。ある日坊主にされなかったら褒美をという賭けに青年が境内にはいりますが……。会津のお話。
●豆柿和尚とムジナの祝言 世間話
柿の生産を普及してした湯川村妙興寺の宥憲和尚。和尚いわく、すり鉢かぶって豆柿の上に登り逆さになって股の間から飯豊山を眺めるとムジナの祝言が見られる。ただし十月十日の夜十時に。
●大力の弥五郎 世間話
上羽出庭の赤木というところに、弥五郎という大力の男がいました。石川の殿様はその男に力比べをさせ石臼を褒美に与えますが、今でもこの石臼が残っています。
●狐っ子順造 世間話
「狐っ子」とあだ名がつくほど頭の回転と足が速い順造。ある日お杉婆さんが死んでみんな大喜びと嘘をつきます。じつはお杉とは大杉のことでした。人を笑わせる罪のない嘘もあるという大越町の話。
●神さまのお咎め 世間話
舘岩村の熊の沢では毎年葭小屋を建てますが、もともとマムシが多いところで、ある年のこと、いたるところマムシだらけ。熊野様のお咎めだと身を清めお詫びしたら一匹もいなくなったという話。
●お不動様の怒り 世間話
天栄村の横内集落山間に不動尊を祀るお堂があり、あるとき不動明王尊が盗まれてしまいました。盗人は大切にしていましたが火災などの悪夢にあい手放し、最後はもとのお堂にもどります。
●河童 世間話
高郷村に住む農家の子どもが川べりで河童と遊び杯をもらいました。他言しない約束でしたがつい口をすべらし子どもは頓死してしまいました。杯は薬師寺の宝になっています。
●おぼこだき 世間話
暗い杉の森の中を下級武士が通りかかると、妖女から子どもを抱いているよう頼まれ子どもと目を合わせないよう面倒をみます。その後この武士は立身出世したそうな。会津坂下のお話。

※参考文献/福島の昔話と伝説(福島県教育委員会)・ふくしまの世間話(野沢謙治著)
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