11、二本松市
安達ヶ原の鬼婆

京の公家の姫を養育していた乳母の岩手は、姫の病を治すため安達ヶ原の岩屋に住んで、生ぎもを探していました。秋の晩、ある夫婦の妻を殺し生ぎもを取りますが、その女性が自分の娘であることを知って狂い鬼婆になります。数年後東光坊という僧侶が岩屋に宿泊し、鬼婆であることに気付き、逃げながら観音像に祈ると、像は真弓を取って鬼婆を討ち取りました。大平の観音寺には岩屋や出刃包丁、近くに鬼婆を葬った黒塚があります。
●参考文献
木口勝弘『南奥の歴史と民俗』〈大迫徳行他『日本伝説大系』3(みずうみ書房、1982)所収〉
※生ぎもとは生きている動物から取った肝。薬用にすれば特効があるという。
●アクセス
JR二本松駅から車で10分