19、須賀川市
狸森むじなもり【狸森地区の宗徳寺と経塚山】

昔、この地の宗徳寺に託善という伴僧ばんそうがいました。力量があったので会津の天寧寺てんねいじで催す会合の準備に当たり、仕事ぶりには皆感嘆しました。託善が疲れて熟眠していると、偶然そこに入った者が獣の気配を感じ、襖に狂歌を書きました。目覚めて狂歌を読んだ託善は自分の正体を覚られたことを知りました。託善は倒れて息絶え金色の大狸に姿を変えたそうです。託善の持ち物は寺前の経塚山上に納め、村名も杉森村から狸森村に改めました。
●参考文献
『福島県石川郡誌』(石川郡役所、1923)
※伴僧とは導師に従う従僧のこと。
●アクセス
JR須賀川駅から車で8分