70、南会津郡下郷町
長者の牛と沼尾沼【沼尾沼と小野岳】

八百年も前のこと、小野岳の頂上に小野長者という豪族が住んでいました。獣の皮を京や奈良に商って財をなし、朝日長者ともいいました。屋敷に一頭の利発な牛がいて、何でも用を足します。長者は手紙を持たせてよく下郷に使いにやりました。ところが帰り道、牛が雷雨にあい夜道で沼尾の沼に落ちて死んでしまいました。それ以来沼尾沼に牛の首を入れると雨が必ず降るので、干天が続くと人々は牛の首の形を作り沼に投げ入れるそうです。
●参考文献
会津民俗研究会編『会津の伝説』(1973)・『磐城岩代の伝説』(1976)
●アクセス
会津鉄道 湯野上温泉から車で7分